放射線課 辻居 賢一
2025年3月28日にミャンマー中部で発生した地震被害に対し、国際緊急援助隊医療チーム(Japan Disaster Relief team:以下JDR)が派遣され、総勢69名で27日間に及ぶ活動を展開しました。今回、医療チーム2次隊の診療放射線技師として派遣され、4月12日から4月26日まで活動を行いました。
新型コロナウィルスの影響で導入研修が延期され、ようやく2021年に国際緊急援助隊医療チームに登録し、中級研修・展開訓練・模擬患者など様々な研修に参加し、2024年度から常設班員(メディカル・サプライ)として、放射線機器の点検・整備など中心に活動を行ってきました。

JDR事務局より派遣隊員の募集があり、1次隊は年度末であり、登録時間も短かった為、手上げをすることが出来ませんでしたが、2次隊募集は登録時間が少し長くなり、技師長・課長に相談すると検討・業務調整をして頂き、手上げをすることが出来ました。4月9日の夕方に派遣が決まり、初めての派遣に不安を感じながらも、派遣経験のある先輩方の意見を参考に荷造りなど準備をしていきました。皆さまからたくさんの激励をいただき、HEMCを代表して頑張ろうと決意しながら、4月12日に参集時間より少し早めに羽田空港に到着し、常設班員(メディカル・サプライ)の3人で資材管理など様々な情報共有を行い、有意義な時間を過ごしました。

その後、日の丸の帽子とベストを着用し、結団式に臨み、身が引き締まる思いでした。全国から選抜されてくる面々は有名な方ばかりで、研修会等でお世話になった方々が多く、気分的にホッとしながらも緊張感がMaxになりました。結団式後すぐに出発。私のグループはシンガポール経由でミャンマーのヤンゴン入りとなりました。空港では在ミャンマー日本国大使館臨時代理大使にお出迎え頂き、入国となりました。別の便のグループと合流し、ネピドーに向けて移動を開始しました。途中、マイクロバスの空調が効かなくなるトラブルもあり、別の車両に移動を余儀なくされ、7時間かけネピドーに到着しました。1次隊で派遣されていた甲斐先生と合流し、ネピドーにおける活動の報告を受けました。翌日早朝(4月14日)にマンダレーへと移動を開始しました。昼過ぎに活動サイト(マンダレー市内)に到着し、1次隊から熱烈な歓迎を受け、少し温度差があった気がします。その後、on the job形式で引継ぎを受けながら診療を開始しました。
今回のJDR医療チームの活動ミッションは世界保健機関(WHO)が国際基準で定める緊急医療チーム(EMT)type1の診療所レベルの外来診療であった。2次隊のミッションは1次隊からの診療引継ぎ・継続で、団長をはじめ、医師、看護師、薬剤師、医療調整員(診療放射線技師、臨床検査技師、その他職種)、業務調整員で構成され、総勢37名と現地通訳の方々で医療活動を行いました。また、資機材の撤収の可能性も念頭に入れ活動を行うことになった。私は診療放射線技師として派遣されており、放射線エリアでのX線検査を主に担当した。1次隊では放射線検査が多く、2次隊からは2名体制で活動を行うことになった。2次隊では9日間でのべ約900人程度の診療を行い、放射線検査は約160件の検査を行いました。医師からは放射線検査依頼については配慮を頂き、スムーズに検査を行うことが出来ました。放射線エリアは一般撮影(レントゲン写真)の撮影を行いつつ、検査室の工夫をしながら診療の最後に徒手整復を行った。ある時は検査室としてエコー検査・心電図検査などの検査を行いつつ、エアコン・スポットクーラーも配置されていた為、スタッフの一時退避(休憩場所)になっていた。休憩に来たスタッフとコミュニケーションをとり交流を深めることが出来た。


検査の内容としては膝・腰椎・胸部のX線検査が多く、被災し、我慢されていた方の災害関連の外傷などが目立ちました。また、2次隊の診療1日目(4月15日)の終わりにスコールに見舞われ、診療サイトが浸水する被害を受けることになりました。アルミコンテナも浸水の被害を受け、医療機器にも影響をもたらしました。翌日の朝、活動サイトを見て誰もがその日の診療をあきらめましたが、全員で復旧作業に取り組み、十字テントなどが使用できなくなり、1次隊が築きあげた配置をすべて見直し、コンパクトな診療サイトとなり、10時頃に診療を再開することが出来た。
そして9日間の診療活動が終わり、待っていたのが撤収作業であった。気温が40℃を超える中、すべて展開しているものを撤収するのは大変ではありましたが、無事に作業が終わり、日本への帰国となりました。
今回、JDR医療チームの一員として、体調不良等もなく、診療放射線技師の任務を全うすることが出来、ミャンマーで被災された方々に対して支援を行うことが出来たと思っています。
最後になりますが、派遣に際しましてご尽力いただきました石原センター長ならびに業務調整等にご協力頂いた放射線課の皆さま、日本から活動を支えていただきました兵庫県災害医療センターすべての方々に感謝を申し上げます。
本当にありがとうございました‼︎
ps)帰国後、HEMCに戻ってきた際、土曜日にもかかわらずお出迎えに来て頂いたありがとうございました。本当に嬉しかったです。本当にありがとうございました。











