マンスリーへむく ―現場の声―:2021年1月

マンスリーへむく ―現場の声―:2021年1月

兎にも角にも、明けましておめでとう!

センター長 中山 伸一

 悪い夢を見ているような、わけの分からない一年がようやく暮れました。考えてみれば一年前のお正月、こんな試練の年が来ようと誰が想像できたでしょうか…。しかし実際は新型コロナウイルスが兵庫県にも蔓延し、医療機関は窮地に立たされました。
 ただ、そんな一年でも試練の中、成し得たこともあります。例えば、阪神淡路大震災から25年を迎える中、当センターの全職員の力を結集して、第25回日本災害医学会総会・学術集会を開催できたこと。例のダイヤモンドプリンセス号の感染が社会的問題になっていた最中で、開催が危ぶまれましたが、何とか決行することができました。今の状況を考えれば、よくぞ開催できたことでした。参加者はかなり減ったはずですが、最終的に2489名の出席者を得て、大成功と言える結果でした。また、秋にはセンター発足以来の17年間の取り組みが評価され、「第5回貝原俊民 美しい兵庫づくり賞」を、当センターが受賞することができました。そして、もう一つおめでたいことがありました。それは、われらが小澤修一名誉センター長に瑞宝小綬章が授与されたことです。いずれも、兵庫県災害医療センターの全職員の取り組みが社会的に評価されたと言っても言い過ぎではないと思います。
 今や新型コロナウイルス感染症はまさしく「災害」の様相を呈し、しかも持続的に続く嫌な災害となりました。兵庫県の基幹災害拠点病院である当センターは、こういった災害を無視して放っておくことはできません。それに加え、当然コロナ以外の救急医療にも対応しなくてはなりません。すべての人々と医療機関が力を合わせてこれを乗り越えなければ、この戦いには勝てないでしょう…。
 まだ出口が見えず、先行きが見通せない一年となりましょうが、とにかく新しい年を迎えることができました。そして、この一年で新型コロナウイルスは非常に感染力が強いこと、しかし死亡率はそう高くないこと、そして医療関係者がしっかり防備すれば、互いの感染を抑えることができるということを学びました。当センターの職員は誰一人として感染してないことがそれを物語っています。当センターはnon-Coronaの傷病対応を中心に対応しているとはいえ、お互いを褒めてあげましょう!そして、これからも気を抜かず、基本的なことをしっかりとやり、この性の悪いウイルス感染症に立ち向かって行こうではありませんか!「必ず道は開ける!」そうした希望と信念を持ち、力を合わせてやっていきましょう。祝杯をあげる日が訪れることを信じて!
 HEMCの全職員、そしてご家族の皆様の今年一年の健康を心から祈り、新年の挨拶としたいと思います。