マンスリーへむく ―現場の声―:2020年1月

マンスリーへむく ―現場の声―:2020年1月

令和2年 新年のご挨拶

センター長 中山 伸一

 新年あけましておめでとうございます。
 世間はなんと9連休という今年の年末年始。救命救急医療を宿命づけられている兵庫県災害医療センター、職員全員のチームワークで無事それを乗り越えていただきました。お天気の方はと言うと、暖冬そのもので天気も比較的良く、穏やかなお正月でした。ただ、これは明らかに地球の温暖化を肌で感じさせるものでした。その割にHEMCは結構忙しかったのですが、救急車の受入れと転院調整等々を皆でうまくやってくれたので、搬入の断りもほとんどなく、おかげで社会的使命を果たせたと感謝しています。
 さて、今年は何と言っても、あの阪神・淡路大震災から25年の年。1/17朝、25年にして初めて小生も毎年三ノ宮の東遊園地で開催される「阪神・淡路大震災1/17のつどい」に家族で出かけて来ました。奇しくもそこで川瀬副センター長に出会い、願いを込めて二人で竹灯篭にろうそくで灯を灯したのでした(写真)。さすがにたくさんの人、人、人で、「1.17 きざむ」の竹文字のどこに自分がいるのかわかりませんでしたが...
 ところで、ご存知のようにこの震災は兵庫県災害医療センター誕生のきっかけとなった大災害で、私たちの原点とも言えるものです。そして、2月の20日から22日にかけ、神戸国際会議場を会場に「第25回日本災害医学会学術集会」の主催という大役に挑みます(写真)。メインテーマは未来に挑戦すべく、「これでいいのか、災害医療!」。この25年間、あの地震をきっかけに進んで来た、さまざまなことを問い直すきっかけにしたいと考えたからです。
 ああでもない、こうでもない... 年末にようやくプログラムスケジュールのジグソーパズルが完成しました(https://site2.convention.co.jp/25jadm/timetable/を参照!)。2つの阪神・淡路大震災特別企画に、3つの招待講演、4つの教育講演、2つのシンポジウム、20のパネルディスカッション、1つのワークショップ、そして一般口演にポスターセッションなど、工夫を凝らしています。いくつかピックアップするだけでも、一日目の「これでいいのか、DMAT!」、「惨事ストレスを考える」、二日目の「あの時、あの場所で:知られざるエピソード」、「これでいいのかMCI対応!」、「これでいいのか、イベント医療!」、「これでいいのか、CBRNE対応」、三日目には「イタリアの避難所事情」、「これでいいのか、遺体・遺族対応!」、「被災者の声を聴く」等々・・・ そして最終日土曜日午後の締めの目玉企画は、広く一般市民の方にも公開する兵庫県災害医療フォーラム「災害列島に住む私たちへのメッセージ」です。ここでは、消防、医療、メディア、スポーツ、音楽分野からパネリストを招いて、この25年を振り返り、未来へのメッセージを発信します。そして最後には、おそらくこの数日皆さんもいろんなところで耳にした「しあわせ運べるように」を、作曲者の臼井真さんと高羽小学校の合唱でお届けします。どうぞご家族やご近所さんもお連れしてお越し下さい!(フォーラムの宣伝用チラシ、事務部に置いておきま〜す)。
 このように、HEMCの全員に聴いて欲しいプログラム満載の、いわば記念大会なのですが、毎度のことながら当然当センターの業務を縮小できない宿命が心苦しいところ。でも、会場は近くのポートアイランドなので、運営側に携わるメンバー以外の方も交代でなんとか時間を作って、ぜひ少しの時間でも覗いて欲しいと思います。今後のHEMCの成長につなげる機会にしていただければ、こんな嬉しいことはありません。
 さあ、そんな令和2年が始まりました。みなさんも健康に気をつけられ、実り多き一年になることを祈ります。今年も一年間、よろしくお願いします!