マンスリーへむく ―現場の声―:2019年3月・4月

マンスリーへむく ―現場の声―:2019年3月・4月

国民保護共同訓練に参加してきました

救急部 福島 雅郁

2019年2月17日にノエビアスタジアム神戸で開催された兵庫県国民保護共同訓練に参加してきました。趣旨としては、国及び兵庫県との共同主催により、テロ等の国民保護事案発生時における関係機関の連携強化と、国民保護に対する理解の促進を図ることを目的としたものです。

訓練の概要としては、①ノエビアスタジアム神戸で化学剤が散布される、②地下鉄御崎公園駅で不審物が発見される、③犯人制圧訓練、④緊急避難場所開設、運営、住民避難、⑤基幹福祉避難所開設、運営、⑥ヘリやドローンによる情報収集訓練、⑦図上訓練と多岐に渡る内容が同時に行われていました。

そんな中、①の化学剤散布訓練にA先生と一緒に参加してきました。(B先生は合同調整所に入られたので顔が見えなかったです。)事前にサリンが撒かれるというネタバレがあったので常識の範囲内でのアトロピン(急遽準備できる程度)を積んで訓練に臨みました。

神戸市立医療センター中央市民病院の医師が現場指揮所に入り、A先生は赤テント2つの指揮を、私は赤テント1つの管理を任されました。事前にWIZERという症状の有無(流涙や瞳孔所見など)を入れることで化学剤を同定できるアプリをスマホにインストールして臨みました。(川瀬先生に教わりました。)英語のため、使い方をなんとなく理解してやる気に満ち溢れていたのですが、赤テントに患者が来る前に散布されたものはサリンという情報が入りました。訓練開始後5分ぐらいのことです。聞かなかったことにして、赤テントに来た患者に使ってみたところ、8割ぐらいで有機リン系薬剤と出ました。体感としてはかなり有用です。複数患者に使えばもうちょっと精度が上がりそうです。

そんな中来る患者来る患者、分泌物だらだら状態で一人ぐらい外傷とか混ざってないか期待したのですが、全員似たような症状だったので、最低限のことだけして、片っ端から搬送の方針にしました。医療側の負荷としては、少な目だったと思います。メディカルラリーだと裏の裏まで勘ぐって疑心暗鬼になるやつです。空いた時間は防護服とか自衛隊車両に見とれていました。

こういったテロ系の訓練に参加したことがなかったので、除染車両等見るものが全て新鮮でした。こういった機会を与えて下さったHEMCの方々、本当にありがとうございました。定期的にまた訓練に参加していき、自分の視野を広げていきたいです。

結論:WIZERいいね!