マンスリーへむく ―現場の声―:2016年4月

マンスリーへむく ―現場の声―:2016年4月

全国災害医療従事者研修・受講報告

                           匿名希望​

3月14日~16日に厚労省主催の全国災害医療従事者研修(災害医療センターat東京立川)を受講してきました。

どんな研修?

主に、大災害発生時、病院内でどのような対応をすると良いかを学ぶ研修です。
座学中心+時々机上シミュレーション+実習の3日間。
災害医療で名高い講師陣の熱くて、こってりとした講義の連続で、ヘトヘトに疲れましたが、楽しい毎日でした。
では、ダイジェスト版で。

<どのような対応が必要? まずは、院内災害マニュアルの修正>

己を知らずして相手に向えません。この研修では、院内マニュアルを持参し、講義・シミュレーションを通して、自施設のウイークポイントを把握しました。
当院では、マニュアルの具体性に欠ける点、2つの不足しているマニュアルなど、大災害時に病院として十分に対応できるようになるための課題・修正点が次々と明らかになりました。

<1番印象的だった講義>

慶應義塾大学の先生の、「地震について」の講義。滝クリ+剛力彩芽似の先生でした。
当院も免震構造ではありますが、だからと言って安心は全くできず、最初は大丈夫でも、時間と共に被害が大きくなることの怖さを映像から感じました。
M7級で、いつでもどこでも起こりえる地震の1つに、今回の熊本地方が上げられていました。
また、東南海地震よりも前に来るだろう地震に、北海道が予測されていました。
しかも、「超」がつく程の巨大地震と、地震学者の間ではささやかれているようです。

<東京医科歯科大学・○○先生>

来月はサミット月。神戸は9月に開催です。
大友先生は「(テロは)伊勢では起こらない。厳重に守られているから。問題は地方だ。」と言われていました。
久々にCBRNEの勉強。初療にもお伝えしたい内容だったので何らかの機会でお伝えできたら・・と思っています。

<東京では・・>

東京では、
①この研修直前に行われた都の災害訓練では、高層ビルが邪魔をして、衛生電話が全く使えず、通信手段に困ったとの事。都会ならではの問題・・。
②プレホスに行くとき、必ず「テロ」を想定して現場へ行くそうです。
現場は常に危険と隣り合わせ。プレホス活動をされている皆さんが、無事に行って帰ってきて欲しいと、いつも思っています。

<もし大災害が起きた時、皆さんは自施設へ行き、医療活動を行いますか?>

という質問がありました。
家族、大切なひとに「行かないで欲しい」と言われた時、みなさんはどうしますか?
万が一の時、病院に行くor被災地に行く可能性のあるという事は、日頃から家族に伝えておくのが良いようです。(家庭円満のためにも)

<遺書>

万が一の派遣に備えて、遺書を書いている人もいるようですし、研修の中でも、遺書は必要だと思うと発表している大学病院もありました。

<コミュニケーション>

やはり、とっても大切な部分。
縦横のつながり、職種を越えて、情報の流れをスムーズに、互いを尊重し合い、協力しあい・・日頃から大切にできてこそ・・というお話しでした。
新年度になり、人の入れ替わり、マンパワー不足もあり・・バタつくこともありますが・・、うまくコミュニケーション図れていますか?
モヤモヤ、ネガティブな感情をおうちへ持ち帰ってないと良いのですが・・。

<その他:被災地への医療チーム派遣について、栄養、避難所のこと、子供の遊びについて、ソフィアプロジェクト、メンタルヘルスケア・PFAなどなど>

どれも、興味深く面白い内容でした。

採用がなかなか難しい研修のようで、HEMCとしては8年ぶりの受講。
気軽に受講できる研修ではありませんが、救急看護学会、集団災害医学会主催の災害セミナーなら、気軽さはあるかと思いますし、おもしろいですよ。
モチベーション維持にも繋がるかと思いますし、おススメです。