マンスリーへむく ―現場の声―:2015年3月

マンスリーへむく ―現場の声―:2015年3月

平国際消防救助隊(IRT)連携訓練に参加して

                           救急部 黒田 光郎

1月の終わり、食堂で昼ごはんを食べていると石原先生に「今度IRTの訓練があるから参加してみないか?」と声をかけて頂きました。IRT訓練????何のことかさっぱりわからず色々伺ってみると、瓦礫の下からの救助とそこでの医療の訓練のようでした。DMATの資格がなくてもよく石原先生も一緒に来て下さるということで、せっかくの経験として参加させてもらうことにしました。後に、2番入りの日ということに気づきキャンセルしようと思いましたが、時すでに遅し、「大丈夫だよ!!」という石原先生の力強いお言葉に背中を押され、少し 下がったモチベーションとともに参加の決意を固めたのでした。

2月6日、朝DMATの服をきて、New DMATカーでHEMCを出発しました。DMATカーの設備のすごさに感動していたら、あっという間に三木の消防学校に到着しました。まず目に入ってきたのは、訓練のための施設と、オレンジの服を着たレスキュー隊でした。とにかく爽やかで、礼儀正しく、きびきび行動・敬礼するレスキュー隊に感動しながら開会式など(少し眠たい・・)を行い、いよいよ訓練が始まりました。
大工さんが使うような機材から、瓦礫の奥に要救助者がいないか探すためのカメラ、余震感知器など本当にたくさんのレスキューのための道具が用意されていました。
レスキューの方々は、「誰かいませんかー」と声掛けをした後、わざと皆で沈黙し要救助者の声を懸命に聞き逃さないように捜索し、要救助者がコンクリートの下にいれば少しずつコンクリートを持ち上げ通路を確保したり、ゆがんだ進入口であれば木の角材を切って上手に枠組みや支柱を作って安全に進入できるようにして救助に向かわれたりしていました。

安全な進入路が確保され、レスキュー隊が要救助者に接触でき、医療介入の必要があるだろうと判断された段階で、いよいよ出番です。要救助者の今の状況を聞きながら現場まで案内され、ヒト1人通るのがやっとの小さいコンクリートの隙間から瓦礫の下に入っていきました。背中や膝をうちながら進むと、奥には足を挟まれた若い男性の要救助者がいました。狭くて暗い空間で、レスキュー隊とコミュニケーションをとりながら自身の安全を確保しつつルート確保、点滴や薬剤投与などを行いました。入ってから出るまで、常に安全を確保してもらいながら訓練を行うことができました。

参加して思ったのは、断らなくてよかった、めっちゃ面白かった、ということです。いかにしてレスキュー、救急隊が医療現場まで患者さんを運んできてくれているかがわかり、大変勉強になりました。機会があったら皆さんもぜひ参加してみてはどうですか?男の私が言ったら変だと思われるでしょうけど、ほんとかっこいい人が多いですし。でも夜勤前は避けた方がいいかも・・・。