センター長挨拶

センター長挨拶

-まさかの時に誰もが安心と満足が得られ、
     信頼していただける救命救急センターを目指して-

兵庫県災害医療センター長 中山 伸一 

兵庫県災害医療センターは、阪神・淡路大震災の教訓をもとに自治体が設立する初の災害医療センターとして平成15年8月に設立され、後方支援機能を担う神戸赤十字病院とともに、兵庫県の基幹災害拠点病院に指定されています。すなわち、「災害」という非常事態に対して災害救急医療情報システムを機能させながら、緊急医療対応の司令塔としての責任を担っています。2004年の台風23号但馬地方洪水災害に始まり、2度にわたる新潟県の地震、JR福知山線列車事故や海外でもスマトラ沖地震などが、そして2011年の東日本大震災などの甚大な災害が発生するに至り、完璧とはいえないまでも、それ迄の経験を活かしながらその責務を果たして参りました。平成18年9月からは、東京の国立病院機構災害医療センターとともに日本DMAT研修を西日本の拠点として担当するという重責も担い、県内のみならず全国の災害拠点病院とともに大地震や大規模事故への災害医療に備えています。

 

一方、災害医療対応を可能とするには日常の救急医療を充実させることが不可欠であり、重症に特化した30床の救命救急センターとして、ドクターカーや救急ヘリによる医療の現場派遣など消防・救急と連携しつつ、重症外傷をはじめ単一診療科では対応しにくい重症あるいは複合病態に対してチーム医療を展開しながら、日夜その限界に挑戦しています。開設以来の救命医療の実績が認められ、平成18年6月に高度救命救急センターに指定され、平成20年3月には病院機能評価機構よりVer.5の認定基準を達成していることを独立型救命センターでは初めて認められました。

災害医療と救急医療の両立は必ずしも容易ではありませんが、急病や事故など誰もがまさかの時に安心してかかることが出来、信頼していただける医療を提供できるよう職員一同努力して参ります。