臨床検査部門 紹介
当センター検査課は、神戸赤十字病院検査部との綿密な連携のもとに迅速な診断と適確な治療を行なう診療支援を行っています。
24時間緊急検査として輸血検査、血液ガス、血液検査、生化学(含薬物)検査、感染症検査、一般検査を行っています。日常業務として回診前検査報告への対応、検知管等による薬毒物検査も実施しています。
その他、輸血管理、院内感染対策、治験、褥瘡・NSTなどのチーム医療に関わっています。生理検査はベッドサイド検査が主で、センター内の「HEMC肺血栓塞栓プロジェクト」に参画して、下肢深部静脈超音波検査、また法的脳死判定を含めた脳波測定を行っています。
24時間緊急検査項目
- 生化学検査
- 血液検査
- 血液ガス検査
- 感染症検査
- 輸血検査
- 尿検査
- 薬物検査
- 髄液検査 など
下肢深部静脈超音波検査
深部静脈血栓症(deep vein thrombosis:DVT)のスクリーニング検査として下肢深部静脈超音波検査を行なっています。静脈血栓症は、全身の表在性や深部のどの静脈にも起こりえますが、下腿静脈、大腿静脈、骨盤内深在静脈などの深部静脈血栓症は頻度も多く、致命的となりうる肺血栓塞栓症(pulmonary thromboembolism:PTE)を生じる可能性が有り臨床的に重要です。
検査法は、Bモード(断層法)を基本にパルスドプラ法やカラードプラ法を組み合わせて診断しています。静脈の横断像をとらえながら、プローブで直接圧迫し血管が完全に虚脱しないことから血栓の存在を証明していきます。
当センターでは、DVTの危険因子とされる広範な手術(年齢・肥満・手術時間で術後のリスクは増す)、(術前術後の)長期臥床、骨盤・大腿骨折などリスクの高い患者さまが多い為、DVTの予防策として入院1週間後か離床前に下肢深部静脈超音波検査を行なっています。