1.目的
- 他部署で研修を行うことで、個々のキャリアアップに活かすことができる
- 部署が協力してセンター全体の看護実践能力の向上を目指すために他部署の役割・機能・業務内容を理解する
2.ローテーション研修先
- ICUは、HCUへ研修
- HCUは、ERへ研修
- ERは、ICUへ研修
3.研修の目標とスケジュール
HCUローテーション
目標
- 三次救命センターにおけるHCU・一般病棟の役割・特徴を理解する
※HCU・一般病棟の一日の流れを学ぶ:受け持ち看護・フリー業務 - HCU・一般病棟・亜急性期~回復期における看護の特徴を学ぶ
急性期から継続した治療・看護・病態を関連付けた全身状態の観察
今後の治療方針を含めた転院・退院に向けた看護介入と他職種との連携
亜急性期~回復期、終末期の家族看護
患者の回復期へ向けて心理的変化とその看護介入にむけての支援
患者の安全管理、リハビリ、日常生活援助
スケジュール
1日目 | 午前 | 病棟オリエンテーション フリー業務 |
---|---|---|
午後 | フリー業務 患者受け持ちに必要な情報収集、流れについて説明 | |
2日目 | HCU 1~2人の患者を受け持つ | |
3~4日目 | 一般病棟2~4名の患者を受け持つ | |
準夜 | 病棟の状況、リーダーの判断により、3~5名の患者を受け持つ |
ICUローテーション
目標
- 三次救命センターにおけるICUの役割・特徴を理解する
※ICUの一日の流れを学ぶ:受け持ち看護・フリー業務 - ICU・急性期における看護の特徴を学ぶ
急性期における呼吸・循環・輸液・各種モニター、ME機器の管理
受傷機転・病態と関連付けた全身状態の観察
急性期における家族看護、日常生活援助
スケジュール
1日目 | 午前 | 病棟オリエンテーション フリー業務 |
---|---|---|
午後 | フリー業務 患者受け持ちに必要な情報収集について (重症指示簿の見方、記録の方法、薬剤処理の方法等) | |
2日目 | 1人の患者を受け持つ | |
3~4日目 | 1~2名の患者を受け持つ | |
準夜 | 病棟の状況、リーダーの判断により、3~5名の患者を受け持つ |
ERローテーション
目標
- 処置・治療の介助、患者・家族対応の経験を通して初療での看護を理解する
- 初療における医師、看護師、コメディカルのチーム医療の重要性を理解する
ER各セクションでの目標
<初療・カテ部門>・・・初療搬入から入院までの流れを理解し、初療看護師の役割を学ぶ
- 初療の一日の流れを知る
- 初療から入院までの流れを見学し初療での看護師の役割を理解する
- 初療における医師・看護師・コメディカルとの連携を理解する
- フォローと共に初療看護記録、県検査記録(カテ記録)を行い、初療での観察項目、処置を学ぶ
- マニュアルを見ながら初療看護記録ができる
- 点検をとおして物品を知る
<手術・中材部門>
1.手術室入室から退室までの流れを理解し、手術室看護師の役割を学ぶ
- 手術室入室から退室までを見学し手術室での看護師の役割を知る
- 手術室における医師・看護師の連携を知る
- フォローと共に手術記録を行い、手術室での観察項目、処置を知る
(手術記録記載はフォロー者が中心に行う) - 手術室の点検をとおして構造、機械、物品を知る
2.中材業務を知り、中材における看護師の役割を学ぶ
スケジュール
1日目 | 午前中 | 初療オリエンテーション ・ER点検方法とともに初療機械、物品について説明 ・スタッフの配置、ER一日の流れについて ・初療記録記載方法について(外傷、内因性疾患にわけ搬入の流れを説明しながら記載方法を説明) |
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午後 | カテ室オリエンテーション ・カテ室機械・物品について ・県検査記録記載方法について(心カテの流れを説明しながら記載方法を説明) | |
2日目 | 午前中 | 手術室オリエンテーション ・手術室機械・物品について ・手術看護記録記載方法について |
午後 | 中材オリエンテーション ・中材業務、既滅菌室の説明 | |
3日目~5日目 | 搬入時、記録を優先に受け持つ。 状況によっては外回りを経験してもらっても構いません。担当者と相談して決めてください。 搬入がない場合は予定の手術・カテの記録、初療シュミレーションを行う |