横山 祐二 (神戸赤十字病院より)

1)3ヶ月で行った処置及び手技
気管挿管、動脈ライン確保、中心静脈ライン確保、胸腔穿刺、ドクターカー同乗、熱傷処置、気管支鏡など
2)プレホスピタル、初療担当のうち印象に残った症例
CPA、骨盤骨折、脊髄損傷、熱傷、心損傷、胸部重症外傷(初療での緊急開胸術)、肝損傷、腎損傷、脾破裂
3)印象に残った入院担当症例
心損傷、下肢熱傷、気道熱傷、多発肋骨骨折(動揺胸郭に対する外固定術)、SMA血栓症、下部消化管穿孔、腸壊死、透析患者の脳出血症例
4) 感想
HEMCでの研修が始まる前ではうまくやっていけるか非常に不安で仕方ありませんでした。救急という現場でのチームワークに入っていけるか、足を引っ張らずにやっていけるか、といったように色んなことを考えていました。
最初は間違いなく迷惑をかけっ放しだったと思いますが、少しずつは役に立てるようになったのではないかと思っています。私たちの研修制度では長い間同じ部署に所属するということは無いので、3ヶ月という期間は今までの中では一番長い研修となりました。それでも慣れてくればあっという間の3ヶ月でした。
色んな症例経験もさせていただきましたし、先生方の前での数々のプレゼン、そして忘年会。多分忘れられません。特に最後の振り返りのプレゼンの後に「うまくなったね」の一言には大変嬉しかったです。
臨床経験できるのは当たり前ですが、それ以外にも様々なことを勉強させていただいたと思います。
これからもその経験を活かし、イキイキと頑張っていきたいと思います。本当に3ヶ月間、ありがとうございました。
北田 真平 (県立西宮病院より)


1)3か月で行った手技
動脈ライン確保、中心静脈確保、気管挿管など
2)プレホスピタル・初療担当で印象に残った症例
大動脈損傷数例(MKステント留置、初療室で開胸など)、両下腿挫滅(緊急amputation)、軸椎損傷(ハローベスト装着)、心損傷(緊急開胸)、外傷性胃破裂(緊急開腹術)、壊死性筋膜炎(股関節離断)、腸間膜損傷・出血性ショック(緊急開腹術)
3)入院担当症例
頚胸椎損傷・大動脈損傷合併、Flail Chest、骨盤骨折、下腿骨折、両下腿amputation、肝損傷、横行結腸損傷術後
4) 研修の感想文
3か月間、お世話になりました。3次救命センターならではの、重傷症例をたくさん経験させて頂きました。初療では、開胸心マッサージや、ガーゼパッキングなど、当院ならではの緊急処置も経験させてもらいました。また、入院症例では人工呼吸管理、CHDFなどの全身管理だけではなく、PiCCOによる循環モニタリングなど、様々なDeviceを用いた全身管理を学びました。
また、JR三ノ宮駅で行われた化学テロ訓練にも参加させていただき、貴重な経験をすることができました。
そして、何よりも勉強になったことは、チーム医療の実践です。災害医療センターのスタッフの皆様はチームワークが良く、互いを助け合おうという姿勢が、肌で感じることができました。
災害医療センターの経験を、これからも活かしていきたいと思います。
奥宮 雅代 (神戸赤十字病院より)

1)3ヶ月で行った処置及び手技
動脈ライン確保、中心静脈路確保、気管挿管、気管支鏡、透析、ドクターカー出動
2)プレホスピタル、初療担当のうち印象に残った症例
緊張性血気胸(初療での開胸)、腹部大動脈留、消化管穿孔、肝損傷、飛び降り・交通事によるCPA、頚椎損傷、骨盤骨折、気道熱傷、脳出血
3)入院担当症例
肝損傷、消化管穿孔、高血糖性昏睡、骨盤骨折、大腿骨骨折、外傷性SAH、腎不全、胃潰瘍穿孔、大動脈損傷、横隔膜損傷、熱傷
4) 感想
3ヶ月間と短い期間の研修でしたが、大変お世話になりました。
今まで見たことも無いような重症患者さんが毎日搬送されてくる環境で研修させていただき、本当に多くのことを学ばせていただきました。 特に、入院患者さんの全身状態の把握、変化への対応については、いろいろ悩みとても勉強になりました。
また、外傷に対して、どう対応するのか、何を見逃してはいけないのかについて、学ぶことができました。本当に中身の濃い、充実した時間をすごさせていただきました。
災害医療センターには、さまざまな分野の先生方がおられ、研修中わからないことがあると、いつでも相談、ご指導いただける本当に恵まれた環境だと思いました。
まだまだ、災害で学ばせていただきたいことは尽きませんが、これからの診療にこの3ヶ月の経験を活かせるよう努力していきたいと思います。3ヶ月間どうもありがとうございました。