マンスリーへむく ―現場の声―:2014年12月

マンスリーへむく ―現場の声―:2014年12月

医療の質・安全学会に行ってきました

                           救急部 古賀 聡人

昨年からリスク委員の一員として活動させて頂いていますが、自分の行った事に外的妥当性を得るため、また他の病院での取り組みを学ぶため、無理やり発表を用意して幕張メッセに乗り込んできました。
発表は“イチローのグローブのようにエコーを大事にしよう”という題名で行いました。
奇をてらい過ぎたのですが、商売道具であるエコーを大事にしよう、という真意でした。
コード断線やモニター画面の破損の事故が半年で発生したために、フックをつけたり、片付け手順の掲示をエコーに貼ったりしたことで破損をなくした、という発表です。
ヒューマンエラーとして原因分析をハード・ソフトそれぞれに行い、手順の“視覚化”と、コードをかけるためのフックの増設という“ツールデザイン”への働きかけ、には共感が得られたと思います。

医療安全というと身構える人が多いと思いますが、この学会の趣旨のように質と安全、と言うのは医療を行う上での2本柱だと思います。そのことを再確認させてくれる学会であり、参加して本当に良かったと思える学会でした。
チーム医療の中でのリーダーシップ、超過勤務、事故調査事例、報告システム、ICUチェックリスト、M&Mカンファレンス、感染管理、手術安全チェックリストなどのシンポジウムに参加しました。PhaseⅡという医療安全の新しい捉え方やMGH(マサチューセッツ総合病院、アメリカ)での質管理の方法が聞けたのもかなり有用でした。手術時間が4時間を超えたら、一度立ち止まって抗生剤、出血量、麻酔の問題、懸念事項、家族への伝達、他医師へのコンサルトの6点を確認しようという取り組みは当院でもそのエッセンスは取り入れていってもいいな、と感じました。

ポスター発表全部に目を通しました。当院と同じく薬にまつわるインシデントや転倒転落がどこの病院も多く苦労している様が見てとれました。その中でもいくつか当院に応用できそうな事があったのでまた取り組んでいきたいなと思います。

いい医療をしたい、楽しく笑って仕事をしたい、そんな思いを大事にしたい今日この頃。このへむくも貢献してますよね?

参考:この学会のお土産